Vol.21 働くっておもしろい ーグンゼ株式会社②

「よい社員である以前に
“善い人” であること」
グンゼ株式会社
人事総務部 総務センター東京総務課
課長代理 宗近 美絵子 さん
1本の糸を手繰り
大きなビジネスを作る
前田さんなど営業部門の社員が多く勤務する東京支社で、労務管理や働きがいをサポートする宗近さん。
3 年前に移転した新オフィスの働き心地を聞きます。

エントランスに設置された大画面モニターでは、グンゼの企業紹介動画を来訪者向けに放映しています。また、映画鑑賞会など社員が企画する社内イベントにも幅広く利用されているようです
今やインナーウェアなどのアパレル事業をはじめとする4つの事業を展開するグンゼ。
事業拡大の背景には、会社ならではの物語がありました。
宗近:
もとは主力産業だった生糸も、化学繊維の普及や時代の変化で縮小しつつありました。
そんな中で、新たな事業の可能性を探ろうと始めたのがプラスチックフィルム事業。
それがさまざまな商品のラベルやパッケージに使われるようになりました。
グンゼらしいなと感じるのは、新しい事業も、既存の事業から足がかりを見つけ、発展させていること。
製糸業を糸口に医療用縫合糸を作り、メディカル事業を立ち上げましたし、
“繭” を作る蚕が食べる桑の葉を育てることから、樹木などの販売を行う「グンゼグリーン」という会社を作りました。
培ってきたものを大切にしながら、現状に甘んじず、次になにができるかを考える、積極的な社風が好きです。

"Hodoku"エリアは食事の場として利用されることが多いものの、開放的な雰囲気の中で交わされる会話から、新たなアイデアが生まれることもあるようです
この東京支社は、3年前に10階建てのオフィスビルから広いワンフロアに集約され、横のつながりが生まれました。
他事業部との接点が増え、今後は事業を横断した新たなものづくりが生まれることを期待しています。

ワンフロアへの集約・フリーアドレスの導入により、社員間コミュニケーションを促進する環境を整えました

"TSUMUGU"エリアには各事業部の事業内容を紹介するスペースを設け、相互理解を深める工夫がされています
会社には「人間尊重」、「優良品の生産」「共存共栄」という創業の精神があります。生糸は、創業の地である京都の主要産業でした。
郡を挙げて品質のいい糸を作ることで、地域を豊かにしていきたいという創業者の思いで、「郡是(グンゼ)」の社名を付けました。
自社だけでなく、地域や社会のためになるものづくりをしたいという気持ちは今でも脈々と受け継がれています。
「善い人が良い糸をつくる」とは創業者の言葉で、私も大変なときこそ「善い人であろう」と自分に言い聞かせています。
ひとりひとりのそういう気持ちが、よい会社を作っていくのかもしれません。

オフィスの中心に位置する"TSUMUGU"エリア。さまざまな情報やアイディアを"紡ぐ"場所して、人の行き交いが多いエリアに設けられました

"AMU"エリアは全体をダウンライトで照らし、個室スペースを設けることで集中しやすい落ち着いた空間を表現しました
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会社訪問memo
優良品をつくり、自分たちだけでなく社会のために、善い人であること。シンプルなようでいちばん難しいことに、
真っ当に向き合う会社なんだということが、社員の皆さんの清々しい顔から伝わってきました。(瀬谷)
しかもそれがしっかり明文化されて、社員に浸透しているのがすごいですよね。
このデジタル時代において、会社の理念がハンドブックとして社員に配られている。
オールドスタイルを貫くその心意気にぐっときました。(古川)
Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com)
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya)

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「働くって、おもしろい」とは
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この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
笑顔の社員が多い会社はきっといい会社だし、笑顔の社員が増えれば、会社はもっとよくなる。
そしていい会社が増えれば、社会は今よりも少しずつよくなっていくはず。
そのすべての起点は「社員の笑顔」。
この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。
※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。
メトロミニッツのご説明はこちら
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