【独自アンケート】社員寮満足度のカギを徹底調査!必須の設備も解説します

昔から社員寮を持っているものの、最近は入居率がなかなか上がらない… という声をよく伺います。
社員寮は社員にとっては家賃を低く抑えられ、金銭的なメリットが大きいのが特徴ですが、
建物が現代のライフスタイルに合わない物件だと、入居している社員の満足度が下がり、
せっかくの福利厚生が逆効果になってしまうことがあります。
社員寮に入居している若手社員がどういった物件を求めているか?は本人に聞くのが手っ取り早いですが、
ヒアリングをしても対応しきれず、なかなか手がつけられないのも現実です。
そこで今回実際当社が管理している社員寮に「今入居している社員」「寮を退去した社員」に向けてアンケート調査を実施しました。
退去した理由=社員の満足度を落とした原因です。
このアンケートをもとに自社の寮に何が足りないか?何が満足度を下げている要因か?を考えるきっかけに是非してください。
Contents
社員寮から退去を決めた理由ランキングTOP5

弊社実施 社有寮に関するアンケート調査より抜粋
2023年9月に取得。退寮者129名に対し、回答81名 入居者104名に対し、回答87名
アンケートの結果、建物の築年や部屋の広さといった建物のスペックよりも立地や設備のほうが重要視される結果になりました。現代のライフスタイルに合った設備がないと満足度が下がるだけでなく、退去にも直結するようです。
社員寮から退去を決めた理由ランキング1位:通勤時間が長い…!
このアンケートから社員寮の満足度を左右するカギが勤務地からの距離にあることがわかります。
社宅の規定にもよりますが、勤務地からなるべく近い位置に社員寮を設置することが社員の満足度に繋がります。
ここで実際に通勤時間を改善するだけで、入居率が劇的に改善された事例を紹介します。

元々の社員寮が、勤務地から75分離れていましたが、築年や設備は殆ど変わっていないのに
通勤時間が35分の寮に移転するだけで退寮率が1/3以下になりました。
事例詳細:退寮率が1/3に 双日株式会社さま
社員寮から1時間近く通勤に時間がかかる場合は、どれだけ建物の設備に投資をしても、満足度が上がらない可能性もあります。
その場合、立地から再検討する必要があるでしょう。
満足度を上げるためにはオフィスから30分から40分の距離に寮を構えることを当社はおすすめしています。
なぜその分数が適正なのか?は別の記事で考察をしていますので詳細はこちらを御覧ください。
【独自調査】社員寮からの通勤時間の最適解は?おすすめ駅も併せて紹介!
入居者に聞いた、ほしい設備ランキング:室内編

退去した理由の2位にもなっていますが、社員寮の室内にほしい設備1位はWi-fiになりました。
今やネット回線の有無はガスコンロよりも優先順位が高い設備です。
テレワークのため寮内で仕事することも当たり前になっているので、賃貸で探す場合は必須にしている企業も増えています。
あとから設置することも出来るので、ない場合は必ず設置するようにしましょう。
またプライバシーの確保のため食事や洗濯といった日常作業は部屋の中で完結できたほうが良いです。
あえて室内から水回りをなくし、共用部に設けることでコミュニケーションを促進させたい…という要望もあるかもしれません。
しかし、コミュニケーション向上の施策を打つことなく、単に設備をなくすと当然コミュニケーションも活発にならず、満足度が下がるだけになります。
入居者に聞いた、ほしい設備ランキング:共用部編

社員寮の共用部にほしい設備1位は宅配Boxになりました。
社員寮に住む社員は当たり前ですが単身で、日中は業務を行っており不在。
オンラインショッピングが当たり前になった中、平日に買い物をしても土日しか受け取れないことは大きなストレスです。
業務中に荷物が受け取れる宅配Boxの有無はかなり重要視されます。
また管理人が常駐している社員寮の場合、荷物の受け取りは日中に対応する頻度が高く業務を圧迫するので、
その効率化のためにも設置しておいたほうが良いでしょう。
またトレーニングルームや娯楽室は寮内での生活の質を向上させる事もできますが、
個人で契約している社員の場合は出費を減らすこともでき、経済的な安心感にも繋がります。
そこで社員同士でコミュニケーションをとることもできるので一石二鳥の設備です。
社員寮満足度のカギを徹底調査!必須の設備も解説します まとめ
・社員寮の満足度のカギは立地!職場から30~40分の物件を選ぶ
・建物はソフト重視。Wi-fiと宅配Boxを設置しましょう
もはや社員寮は「ただ寝るだけの場所」という時代ではなくなってきています。
最低限の設備を備えるだけではなく、寮に帰ったあとに社員が有意義に時間を過ごすためのソフトが重要になります。
これが無い寮は満足度の低下だけでなく、最悪退去にまで繋がります。
通勤時間の短縮と寮内のソフトの充実で、タイムパフォーマンスの向上を目指しましょう。
とはいえ、社員寮に適した物件は一般的な不動産検索サイトでスピーディーに探すことはできません。
近年は条件の良い物件は競争が激しく、建物が建つ前に物件を確保しようとする企業も増えてきています。
当社は建築前の情報から、すでに他の企業様が借りている未公開物件まで、
寮に適した物件を独自のシステムで網羅しています。
その中からお客様にあった寮をご提案します。
そのお手伝いを是非我々にさせてください。
Writer's Profile

- 執筆者
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スターツコーポレートサービス株式会社
辻 広大(つじ こうだい)
経歴-
早稲田大学卒業後、スターツグループに入社。新卒から大手企業の人事・総務部のコンサルティング業務を経験。2014年より経営企画として、評価制度の設計、営業組織の強化のためのセールスイネーブルメントなど、若手社員の育成に従事。2022年より企業の寮・社宅に関わるセミナーを実施し、社員満足度を向上させるコツを伝えている。 宅地建物取引士。
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カテゴリ:
- 寮・社宅運用ノウハウ
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