【メトロミニッツ増刊号】社員が笑顔の会社に聞きました!“出社したくなるオフィス”のつくり方-兼松株式会社

“出社したくなるオフィス”のつくり方

コロナ禍を経て、再び出社がスタンダードに。社員が楽しく働くには、心地いいオフィスの存在が不可欠です。
訪ねたのは、本社を移転し、新しくなった兼松株式会社。総務部の皆さんに、空間づくりの秘訣を聞きました
1889 年創業、136 年の歴史を持つ総合商社。
「ICT ソリューション」「電子・デバイス」「食料(食品・畜産・食糧)」「鉄鋼・素材・プラント」「車両・航空」の5つの事業を軸に、
多様な商品・サービスを展開。
2022 年に東京・丸の内のJPタワーへ本社を移転した
総務部 総務課長 梶内尚史さん(中央)
兼松の総務グループの統括を行いながら、本社、大阪支社等のファシリティマネジメントを手がける。
東京本社の移転にも事務所選定からかかわる
総務部 浅井渉さん(右)
オフィスのファシリティ管理と、グループ一体経営の推進を目的とした、兼松グループ会社におけるバックオフィス業務の
シェアードサービス化を担当する
総務部 内川沙織さん(左)
総務部のバックオフィス業務を担当。社員からのファシリティ全般に関わる問い合わせに対応する。
その他、社宅や独身寮の管理、運営も行う
これからのオフィスは“居心地” にも多様性を
広々したワンフロアに並ぶゆったりしたソファ、東京の街が見渡せる広い窓にカウンターテーブル。
ホテルのラウンジのような空間でパソコンに向かう社員は、働いているというよりも、リラックスしているように見えます。
東京駅の目の前に3年前、本社を移転させた兼松。今や出社率が8割以上になった、人でにぎわうオフィスを訪ねました。


梶内: 以前は固定席だった執務スペースは、すべてフリーに。食事だけでなく打ち合わせにも使えるカフェテリアや、雑談に使えるソファ席、ラウンドテーブルを置き、コミュニケーションが生まれる場づくりを意識しました。
コンセプトは「30年後を見据えたワークプレイス」。社員が長く働き続けたいと思えるオフィスをイメージしたとき、
周囲とのつながりを感じられる仕組みを増やしたいと考えたのです。
内川: 商社という会社柄、これまでは部署ごとの結びつきが強く、縦割りになりがちな課題がありました。
オフィスが変わったことで、部署を超えた横のつながりができたのは大きな変化です。
なに気ない会話の中で他の部署と協業する機会が生まれたり、他部署への異動に手を挙げる若手社員が増えたりと、
新陳代謝が活発になっていることを実感します。
つながる場をつくる一方で、1人で黙々と没頭したい社員のために、個人向けのスペースも充実。
その日の業務や気分によって変わる“働きやすさ”に合わせ、社員自身が柔軟に働く場所を選べる仕組みです。


浅井:若手社員には、カフェテリアの開放的な空間が人気です。対して年齢が上の社員は、静かな場を好みます。
世代が違えば、働いてきた環境も違い、心地よさは変わるもの。
一律ではなく、それぞれが好きなように働ける自由な空間でありたいと考えています。
こうして生まれた新たなオフィス。
はじめは変化に戸惑っていた社員も、次第に心地いいワークスペースを見つけ、快適に働いていると言います。
ただ、大切なのは「これからの仕掛け」だと梶内さん。
心地よさの一歩先へ。より創造的な空間にするため、再び、手を入れ始めています。

椅子の種類から机の形まで、社員想いのこだわりが詰まった会議室。
梶内:私たち総務の仕事は「ホテルパーソン」のようなものです。
同じホテルでも、そこにあるサービスや、企画されるイベントの内容で、お客様が感じる快適度は変わります。
以前は長く営業部にいてお客様相手の仕事をしていましたが、総務部にとっては社員がお客様。
そうとらえれば、仕事の本質は変わりません。
社員のエンゲージメントをどう高めていくか。そのために、オフィスにどんな企画を立てていくか。
人生の大半を過ごすオフィスを楽しくする仕事は、裏方ではありますが、誇らしい仕事です。

会社を変えたら、社員の笑顔が増えました
社員のコミュニケーションを促すため、新たに取り入れられた、3つのポイントをピックアップ。
どれも用途を絞らない〝余白〟のある仕組みが、居心地のよさを生んでいます
Before:ランチや休憩は、個人のデスクで
フリースペースが少ない以前のオフィスでは、ランチや休憩は自分のデスクで取るのが日常。
仕事と休息のメリハリが付けづらく、社員が交わる機会もありませんでした
After:1 日中、人が集まるカフェテリアに
オフィスの中心につくられたカフェテリアは、食事だけでなく日中のワークスペースとしても人気。コーヒーや軽食を楽しみながら、日常的に集い、顔を合わせる場になりました。
イベントやセミナーも開催され、コミュニケーションの機会になっています

Before:参考書籍は部署ごとに保管
業務に必要な参考書籍はすべて、各部署で購入し、キャビネットに保管していました。
冊数が増えてかさばり、管理の手間がかかるなど、保管を続ける難しさが問題に
After:読書にも仕事にも没頭できるライブラリー
ビジネス書や専門書など、業務に必要な書籍を揃えたライブラリーを新設。書店と提携して選ばれた本はレンタルも可能。
静かな空間には個人向けの集中ブースが併設され、作業に没頭するために利用する社員も。
調べ物をしながら働く場としても便利です

Before:執務スペースは島型配置の固定席
以前の執務スペースは、机を向かい合わせて部署ごとに島をつくり、席を固定した昔ながらの配置。
他部署との交流がなく、ワークスタイルが固定されるデメリットがありました
After:ABW で生産的・効率的なワークスタイルに
フリーアドレスの一歩先、業務や目的に合わせて働く席を選べるABW(Activity Based Working)を導入。
個人向けの集中ブースから、チームで集まるラウンドテーブル、会話が生まれるカウンターまで、多様な席を備えることで、
効率的なアウトプットを実現

オフィス移転の効果はこんなところにも
保存文書量が移転前の10分の1 に!貿易実務を支える膨大な書類原本から、兼松の歴史が書かれた重要な書類まで、オフィス内の文書の削減を全社で実施。
その量は10 分の1 となり、社内DX 化を実現しました
オフィスでの懇親会は年間100回以上!
カフェテリアを利用した社内イベントや取引先との懇親会が年間100回以上開催されるように。
社内はもちろん、取引先との商談後に “ よければ一杯” と利用される機会も増えています

Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com)
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya)

社員の働きやすさを支援!
スターツが企業不動産の課題を解決
無料相談はこちらから
「働くって、おもしろい」とは
-
この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
笑顔の社員が多い会社はきっといい会社だし、笑顔の社員が増えれば、会社はもっとよくなる。
そしていい会社が増えれば、社会は今よりも少しずつよくなっていくはず。
そのすべての起点は「社員の笑顔」。
この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。
※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。
メトロミニッツのご説明はこちら
-
カテゴリ:
- 働くっておもしろい
-
タグ:
まずは、お気軽に今のお困りごとを
お聞かせください。
スターツコーポレートサービスでは寮・社宅に関するどんな小さなお悩みでもお受けします。
長年培った寮・社宅業務のノウハウを駆使して、法人様に合った解決方法をご提案しますので、まずはご相談ください。










