Vol.09 桂島と東京でつながる絆②「東京」で働く人 - 日本郵政株式会社

お客さま本位であるためにまずは社員が「幸せ」であること

桂島をあとにして向かったのは、東京・大手町の日本郵政グループ本社。
人事部長の牧さんに、日本全国で働く社員が大切にしている思いと、
働きがいをつくるための取り組みについて聞きました。

牧： 日本郵政グループでは現在、約40万人の社員が全国で働いています。
多様な社員が笑顔で働くためには、それぞれの経験や属性、異なる価値観を互いに尊重し合う空気や、
一人ひとりの社員が能力を十分に発揮できる環境が不可欠です。

また、社員が自身の強みや創造性を発揮することで、お客さまの多様なニーズへの対応やサービスの向上も実現できます。
現在は「働く社員の活躍を最大限に引き出すマネジメント」をテーマに、管理者を対象にしたセミナーの開催や、郵便局長向けの、
社員の主体的な行動を引き出すコーチング型マネジメントに関する研修実施に取り組んでいます。
管理者のマネジメント力の向上によって、「お客さま本位」で仕事に取り組むという意識の徹底をめざしています。

―― 浦戸郵便局では、社員の皆さんが「地域のためにできること」を考えている姿が印象的でした。

牧： 地域貢献は当社グループが大切にする理念のひとつです。

当社グループの最大の強みである、全国の郵便局ネットワークを活かし、
生活の基盤である社会インフラとしての役割を着実に果たし、
地域社会とそこに住む方々の生活に寄り添いたいと考えています。

たくさんの切手で描かれた日本地図

そこで大切になるのが、現場社員です。
社長が定期的に全国の支社や郵便局で働く社員との意見交換会を開き、現場の声を聞いています。
「お客さまの声から気づいた業務改革」、「これからの日本郵政グループのあるべき姿」などさまざまなテーマで意見を交わし、
現場の意見を経営に活かしていく狙いです。
これはサービスの向上に加えて、意見を発しやすい、風通しのよい職場風土を実現するための取り組みでもあります。

―― 「お客さま本位」を実現するために、まずは社員にとって心地よい職場づくりを重視しているんですね。

牧： 日本郵政グループでは「健康経営」という理念を推進しています。
お客さまと社員が幸せを感じるためには、社員の心身の健康が不可欠です。
特に、長時間労働の抑制や、生活習慣病に関する保健指導、メンタルヘルスケアなどに取り組んでいます。
最近は、社員の健康増進のため、本社オフィスのミーティングルームにバランスボールを設置しました。

日本郵政グループのキャッチコピーは「進化するぬくもり。」。
ここには、郵便局が「身近である」「やさしい」といったぬくもりある役割を全うしながら、
お客さまのため、時代に合わせてよりよいサービスをお届けできるように進化していきたいという思いが込められています。

そのためにも、社員とのリアルな触れ合いから得られる「ぬくもり」も大切に守りながら、
人的資本経営の推進に取り組み、これからも柔軟で多様性のある日本郵政グループであり続けます。

Photo：NAOKI SHIMODA（公式サイト：http://shimodanaoki.com）
Text：KAORUKO SEYA（インスタグラム：@kaorukoseya）

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