2026.07.30

オフィス移転の成功事例に学ぶ|面積を減らして満足度が上がる4つの共通パターン

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オフィス移転を検討するとき、最も参考になるのは、実際に移転を成し遂げた企業がどんな判断をし、どんな成果を得たのかという“リアルな事例”です。
理屈だけでは見えてこない勘所が、成功事例には詰まっています。

興味深いのは、業種も規模も異なる複数の移転事例を並べてみると、そこに共通するパターンが浮かび上がってくることです。

この記事では、複数の移転成功事例に共通する考え方を5つのパターンに整理し、、その実現に向けた進め方を解説します。
これから移転を検討する担当者が、自社に応用できるヒントを持ち帰れる内容にしています。

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成功事例に共通する4つのパターン

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パターン1:「出社したくなるオフィス」を意図的につくる

出社が必須でなくなった今、あえて「出社したくなる場所」をつくることを移転の目的に据える事例が目立ちます。
窓からの採光を活かした開放的なレイアウト、木材などを取り入れた居心地の良い内装、カフェのように使えるスペースなど、社員が自然と足を運びたくなる工夫が凝らされています。

単に働く場所を提供するのではなく、企業文化を醸成し、社員のエンゲージメントを高める場としてオフィスを位置づける発想です。
移転理由の上位に「社員のエンゲージメント」が挙がることからも、この流れは裏付けられます。

パターン2:コミュニケーションと協働のスペースを増やす

コミュニケーションスペースや協働のためのスペースを確保する、というのが共通した傾向です。
社員同士が気軽に交流できる場、チームで議論できる場、来客と交流できる場を意識的に配置することで、対面ならではの価値を最大化しています。

実際、近年新設・増設されるスペースの上位には、個室ブースやコミュニケーション・コラボレーションのための空間が並びます。
「席は減らす、交流の場は増やす」というメリハリが、満足度向上の核になっています。

パターン3:グループ統合や拠点集約の受け皿にする

複数の拠点や、経営統合したグループ会社を一つのフロアに集約する、という文脈で移転を選ぶ事例もあります。
別々の場所で活動していた組織が同じ空間に集まることで、企業文化が融合し、新たなアイデアや事業が生まれるきっかけになります。

ワンフロアに複数社が入居できる広い床を確保し、部門を越えた交流を促す動線やゾーニングを設計することで、統合の効果を空間面から後押ししています。
拠点統合は、面積の効率化と交流促進を同時に実現できる有力な選択肢です。

パターン4:立地とアクセスで人材と来客を呼び込む

好立地への移転を、採用力や来客対応の強化につなげる事例も多く見られます。
駅から近くアクセスの良いエリアを選ぶことで、社員の通勤負担を減らすと同時に、来客のしやすさを高めています。
立地が持つブランド力やオフィスのデザインが、採用活動にも良い影響を及ぼすことを期待する声も共通しています。

レセプション機能を充実させ、来客との接点となる空間を丁寧に設計することで、オフィスを社内外をつなぐ交流拠点へと進化させています。

成功事例に学ぶ移転の進め方

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これらのパターンを自社で再現するには、次のような進め方が有効です。

まず現状を調査し、出社の実態をデータで把握する

事例に共通するのは、移転計画の初期段階で社内調査を行い、出社率や各部署のオフィスの使われ方を客観的に把握している点です。
目指すオフィス像や現状の問題点を洗い出し、必要な執務スペースの空き状況を出社人数と座席数から割り出すことで、確保すべき席数や面積が明確になります。

感覚ではなくデータから逆算することが、無理のない面積削減の前提になります。

目的とコンセプトを明確にし、社内に周知する

「何のために移転するのか」を明確にし、目指す働き方のコンセプトを固めることが、事例に共通する成功要因です。
さらに、移転前の段階で働き方の変化を社員に事前アナウンスしておくことで、移転後の混乱を防いでいます。

新しい働き方やレイアウトへの理解を促し、社員の納得感を高めることが、移転後の定着につながります。

設計・レイアウトで「集中」と「交流」を両立させる

オフィスデザインの核は、集中もできて交流も生まれる環境をつくることです。
事例では、パーティションを極力減らして見通しの良いレイアウトにしつつ、気軽に話せる空間や一人で集中できる個室ブースを併設するなど、相反する要素を両立させています。

用途を細かく決めすぎず、社員が自由に使い方を選べる余白を残すことも、主体性を育むうえで意識されています。

移転後の効果を振り返り、運用を改善し続ける

移転はゴールではなくスタートです。
事例では、移転後も社員の声を集めながら、オフィスの使い方を柔軟に見直し続けています。

コミュニケーションの活性化や働きやすさの向上といった効果を可視化し、フィードバックを次の改善へつなげることで、オフィスの価値を高め続けている点が共通しています。

事例に共通する「移転の目的」の置き方

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もうひとつ、成功事例に共通するのが、移転の目的を「コスト削減」だけに置いていないことです。

多くの事例では、社員のエンゲージメント向上、コミュニケーションの活性化、企業文化の醸成、採用力の強化といった、より本質的な目的を掲げています。
「何のために移転するのか」を働き方の視点から定義し、その実現手段として空間を再設計した結果、面積の最適化も達成されている——これが、多くの成功事例に共通する構図です。

目的を明確にすることで、社内の合意形成もスムーズになり、移転後の運用も定着しやすくなります。

自社の移転を考える際も、まず「削減額」ではなく「どんな働き方を実現したいか」から発想することが、事例に学ぶ最大のポイントだと言えるでしょう。

まとめ

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複数の移転成功事例が示すのは、オフィスの価値は面積の広さではなく、その使い方で決まるということです。

成功したオフィス移転に共通するパターンは、活動に応じた働き方への移行、出社したくなるオフィスづくり、交流・協働スペースの拡充、拠点統合の受け皿化、好立地の活用。
いずれも、出社の実態をデータで把握し、目的を明確にして社内に周知し、集中と交流を両立させる設計を行い、移転後も改善を続ける、という進め方に支えられています。

自社の移転を検討する際は、まず「何のために移転するのか」を問い直し、面積の量ではなく使い方から発想してみてください。
検討には専門知識が求められる場面も多いため、必要に応じて専門家の力を借りながら、理想的なオフィスづくりを進めていきましょう。

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執筆者
スターツコーポレートサービス株式会社 COPPO!編集部

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