Vol.14 木更津と銀座をつなぐ絆②「銀座」で働く人 - 王子ネピア株式会社
未来を支えるインフラとして
紙おむつを考え、追求する
[東京都]中央区
王子ネピア株式会社
営業統括本部
マーケティング本部
商品企画部
湯淺 涼帆 さん
被介護者の心に寄り添う「優しいおむつ」をめざして
沼田さんの声を傾聴しながら、新しい紙おむつの企画を立てるのは、銀座の本社で働く湯淺さん。
よりよいものづくりをめざす二人三脚の取り組みには、「優しさ」という共通の思いがありました。
湯淺:昨年営業部から商品企画部へ異動して、大人用おむつの担当になりました。
よりよい紙おむつを作るため、沼田さんをはじめとするカウンセラーの施設訪問に定期的に同行し、
現場のご意見やお悩みをヒアリングしています。
今検討しているのは、新しい紙おむつの商品企画です。
介護現場には人手不足という大きな課題があり、若手や外国人の積極的な雇用が進んでいます。
そのため、ベテランの介護士のような熟練した経験がなくても、
誰でも使いやすく、適切に着けられる紙おむつが求められているのです。
よりよい製品を作ることで、現場で働く職員の方々の負担を減らせれば、
それは結果としてカウンセラーの働きやすさにもつながると考えています。
実用面のほか、企画の際に重視しているのは、流通のしやすさを考慮したデザインです。
営業部にいた頃、ティシュやトイレットロールなどの家庭紙を担当しながら、
私たちの仕事は、暮らしになくてはならない「インフラ」を作るものなのだと感じていました。
紙おむつに関してもそれは同じで、特に高齢化が進むこれからの未来では、より欠かせないものになっていきます。
インフラである以上、限られた流通手段の中で、どれだけたくさんの紙おむつを届けられるかも重要なこと。
安定した供給をかなえるためには、品質を保ちながらも、
できるだけ効率よく運べるようにパッケージングされた紙おむつを作る必要があり、そのための改良にも力を入れています。
私自身、企画担当になったことを機に大人用おむつについて学び始め、介護や医療の現場を訪ねる中で大切なことに気付きました。
それは、紙おむつには着ける人と着けられる人の視点があること。
介護する側の負担ばかり考えてしまいがちでしたが、
現場では職員のみなさんが、介護をされる側の気持ちをいちばんに考えながら働いていて、
私も同じように被介護者の視点に立たなければ、共感できる製品は作れないと感じたのです。
実際に目を向けてみると、紙おむつは着ける側だけでなく、着けられる側にもさまざまな負担があることを知りました。
夜間のおむつ交換のたびに起きなければならないこと、寝たきりで硬くなった体に着ける際の体の痛み、
長時間の着用で起こる、蒸れや肌のトラブル。
そこから見つかる改善点は、新しい紙おむつの企画にも活きていきます。
こうした気付きも、沼田さんたちが一つひとつ関係を築いてくださった現場に同行することで得られたもの。
カウンセラーの皆さんにはいつも助けられています。
「紙おむつを着ける」ということは、人の尊厳にもかかわる、心理的ハードルの高いことだと想像します。
だから私たちにできるのは、できる限り着けているのを忘れられるような、心地いい、優しいものを作ること。
それをどこまでも突き詰めていきたいです。
Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com)
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya)
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この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
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この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。
※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。
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