2025.03.20

Vol.18 現場と企画をつなぐ絆①「現場」で働く人 - コクヨKハート株式会社

働くっておもしろいthumbnail

障がい者雇用の
新たな課題に目を向けて

[東京都]港区
コクヨKハート株式会社

東京統括部 精神保健福祉士
八重樫 治子 さん(左)

東京統括部
成田 裕介 さん(右)

安心を感じられるように
障がい者のこころに寄り添う

文房具やオフィス家具を製造販売するコクヨ株式会社は、80年以上前から障がい者雇用に力を入れてきました。
より広い分野に雇用を広げるため、22年前に特例子会社として作られたのが「コクヨKハート株式会社」(以下、Kハート)。
大阪で創業し、一昨年には東京拠点をコクヨ品川オフィスに立ち上げました。
今回は清掃業務に携わる成田さんと、精神保健福祉士の八重樫さんにお話を聞きます。

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成田: 特別支援学校を出て24年間、スーパーでパート社員として働いていました。
40代になり、これから長く働いていくために新しいキャリアを拓きたいと考えていたときに、Kハートを知りました。

入社して半年が経ちますが、この会社が好きです。
保健師の方が近くにいて、悩みや不安があれば話を聞いてくれますし、
月に一度、上司と面談の機会があり、困りごとの相談ができることを心強く感じます。
清掃の仕事は初めてですが、チーム作業なので失敗もフォローし合え、安心して働けています。



八重樫: 前職でも障がいのある方々が働く事業所に勤めていて、
障がい者雇用を社会的にもっと進めていくべきだという思いがありました。
コクヨのような大きな企業の挑戦に意義を感じ、入社しました。
今は成田さんを含め3名の障がいのある社員の指導をしています。

成田さんは、明るくて魅力的な人柄。
コクヨの社員からも人気なんですよ。



成田: 社員の皆さんには、清掃の際に顔を合わせれば、自分から挨拶をしています。
嬉しいのは「いつもきれいにしてくれてありがとうございます」と言ってもらうとき。
がんばった甲斐があるなと感じます。
私たちが着ているユニフォームを見て、「それ、いいですね!」と話しかけてくれることも多いです。



八重樫: ユニフォームは会話のきっかけになっていますね。
こうしたデザインを取り入れるのは当社ならではだと感じますし、さまざまな施策に積極的な姿勢は、社員として魅力を感じます。

障がいのある方々と働きながら感じるのは、彼らの多様な個性です。
成田さんはコミュニケーションが得意で現場を明るくしてくれますし、ひとつひとつの作業に丁寧に向き合うので、信頼できます。
すごいなと思うのは、皆さん自分ができることとできないことをしっかりと受け入れ、他者に伝えられていること。
私自身がともに働きながら刺激をもらっています。
そうした個性に目を向け、それぞれの持ち味を活かせる職場を作っていけたらと思います。

 ちなみにプライベートでは、成田さんはマラソンが得意。
いろいろな大会に出て、好成績を収めている、ちょっとした有名人なんですよ。



成田: 休日は20~30km走ることもあります。
今の目標は、東京マラソンで3時間20分を切ることです。



八重樫: こんなふうに、彼らが働く時間だけでなく、日々の暮らしも健やかに送れることを願っています。
そのために地域の相談支援機関など、福祉の方たちと連携しながら、安心して長く働けるサポートをしていきたい。
障がい者雇用の新たな課題だと感じています。



社員の笑顔のために、会社がしていること
”ACTIONS TO MAKE YOU SMILE”

Check Point①:会話のきっかけになるデザインされたユニフォーム

清掃スタッフの社員が着用するユニフォームは、障がいのある方をはじめとした社員に使いやすいよう企画された「インクルーシブデザイン」の一例。
速乾性があり動きやすい機能的な素材で、袖を通すことが楽しみになる、おしゃれな見た目。

社員の連帯感とモチベーションを上げるだけでなく、周囲の認知やコミュニケーションのきっかけにもなっています。

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Check Point②:清掃について学び直すごみの分別体験会

清掃業務に障がい者雇用が導入されたのを機に、ごみの分別の仕方を見直そうと企画された体験会。
K ハートの清掃スタッフが、コクヨ社員にごみの捨て方をレクチャーしています。

分別への理解を深めることは、ごみを処理するスタッフの負担を軽くすること。
また、K ハートとコクヨの社員が顔を合わせ、交流する場としても機能しています。

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Check Point③:心も体もリラックスできる休憩スペース

障がいのある社員の中には、仕事の合間など、休憩する際に1人きりでリラックスできる空間を望む方も。
そのため品川オフィスでは、各所にソファやリクライニングチェアを置き、パーソナルな心地よさを感じられるフリースペースを完備。
加えて「カームダウンコーナー」という個室のブースも設置するなど、心も体もリラックスできる場作りを意識しています。

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Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya





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「働くって、おもしろい」とは

    この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
    笑顔の社員が多い会社はきっといい会社だし、笑顔の社員が増えれば、会社はもっとよくなる。
    そしていい会社が増えれば、社会は今よりも少しずつよくなっていくはず。

    そのすべての起点は「社員の笑顔」。
    この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。

    ※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。

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