Vol.02 兵庫と東京でつながる絆②「東京」で働く人 - 株式会社神戸製鋼所

笑顔で働くために、仕事だけでなく
「暮らし」を大事にすることも伝えていきたい
働く人[東京都]品川区
株式会社神戸製鋼所 荒木 秀信さん
社員として以前に「ひと」として豊かな人生を送れるように

神戸をあとにして向かったのは、東京・大崎にある神戸製鋼所東京本社。
総務人事グループの荒木さんが話してくれたのは、社員一人ひとりの人生を考え、サポートしていく取り組みでした。
「当社では2016年から『働き方変革活動』をスタートし、1人あたり年間での有給15日以上取得を推進してきました。
それから、仕事と家庭の両立支援にも力を入れ、育児・介護支援等さまざまなサポートを続けています」

そう話すの人事労政部 本社総務・人事グループ長の荒木さん。
今年初めて育休を取得し、自分が前例を見せることで、他の社員の育休取得につながればと考えているそうです。
「社員には、仕事だけでなく『暮らし』も大事にしてほしいと思っています。
誰にでも人生の中で、子育てや親の介護など暮らしの問題に直面する時期がありますよね。
そういうことにきちんと向き合う大切さも伝えていきたいんです。
暮らしに関わるアプローチはほかにもあって、
東京本社では週に二度、産業カウンセラーによる『なんでも相談室』を開いています。
これは社員のメンタル面の健康をサポートするために早くから導入した試みです。
コロナ禍以降、漠然とした不安を抱いて働いている社員が多いことに気付きました。
そんな気持ちが、話すことで少しでも楽になれば。
仕事の悩みだけでなく、恋愛など、暮らしの悩みを相談する社員も多いようで、手応えを感じています」
――社員の働きがいを作るためには、どんな取り組みをされていますか?
「年に2回のキャリア面談で、仕事の具体的な課題や目標を聞く機会を作っています。
今の中堅や若手の社員は、キャリア観をしっかり持っている人が多いです。
自分がこの会社でどういうキャリアを積んでいけるのか、シビアに考えている。
だからこそいい人材を留めておくためにも、話を聞くことが大切です」

――その中で働きがいに悩む社員がいたら、どんなアプローチをするのでしょうか?
「私自身の考えでは、働きがいは目の前にある業務の内容だけで決まるものではないと思っています。
例えば私には、理想としている人物像があって、仕事を通じてそんな『なりたい自分』に近づいていくことが目標です。
この会社で積んできたさまざまな経験もその糧になっていると考えると、モチベーションも変わってくる。
だからキャリア面談でも、社員には『今どういう仕事をしたいか』だけでなく、
もっと俯瞰して『どういう人生を送っていきたい?』という問いかけをしています。
目の前にある業務の課題ばかりに近視眼的になるより、それぞれの人生についての理解を深めたい。
そういう話ができた方がおもしろいですから」
――一社員というより「ひと」として、笑顔で働ける仕組みを考えているんですね。
「人事には組織管理と個別管理の両面がありますが、特にいま大切なのは後者だと考えています。
組織とは個の積み重ねなので、個人と向き合うことがなにより大事。
私たちは彼ら一人ひとりのモチベーションを預かっているわけですから。
この会社で働いてもらう上で、個の人生にとってどんな経験を積めたらいいのか、ということを一緒に考えていきたいと思っています」
Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com)
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya)

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「働くって、おもしろい」とは
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この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
笑顔の社員が多い会社はきっといい会社だし、笑顔の社員が増えれば、会社はもっとよくなる。
そしていい会社が増えれば、社会は今よりも少しずつよくなっていくはず。
そのすべての起点は「社員の笑顔」。
この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。
※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。
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