Vol.10 新潟と東京でつながる絆①「魚沼」で働く人 - J-POWER(電源開発株式会社)
当たり前の暮らしを支える
縁の下の力持ちでありたい
[新潟県]魚沼市
J-POWER(電源開発株式会社)
水力発電部 東日本支店長 栗﨑 夏代子 さん(右)
水力発電部 東日本支店 小出電力所 安藤 純奈 さん(中)
東日本支店 業務グループ 加藤 大輝 さん(左)
先人が作りあげたダムを 大切に守り継いでいく
米どころとして知られる新潟県魚沼市。
中心部から1時間ほど車を走らせると、山道に向かってトンネルがいくつも続きます。
ゴツゴツした岩肌の、無骨なトンネルは続くこと18km。
その細くて長い道を抜けた先にあるのが、奥只見ダム。
電気を作り、電力会社などへ販売する「J-POWER(以下、Jパワー)」が運営するダムは、
日本一の高さを誇る、コンクリート重力式ダムです。
安藤:
このトンネルは「奥只見シルバーライン」と言って、1950 年代に先人たちの手で掘り進められました。
今でもダムへつながる唯一の道として使われています。
私は普段はここから車で1時間ほど離れた事務所にいて、ダムと発電所の保守点検のために月に一度ここへ来ます。
貯水量約6億㎥と大容量のため、ダムのコンクリートの継ぎ目からはわずかな漏水があり、
その量を日々計測しながら見守っています。
小さなほころびを見逃すと大きな事故につながりかねないので、気が抜けません。
加藤:
奥只見ダムは只見川の最上流に位置しているため、現場に行くには時間も労力もかかります。
山奥の秘境にも取水ダムがあり、そこには電波すら届いていないので、
計測されたデータをメールで送ることもできません。
なので、データの入ったUSB を、1日かけて車で取りに行く日もあるんですよ。
栗﨑:
ただ、やはりそういった奥地へ頻繁に行き来するのは大変なので、
少しでも現場社員の負担を減らすために、デジタル技術の導入を進めています。
今取り組んでいるのは、電波の届かないエリアにも衛星通信サービスを使ってネット回線を引くこと。
それから、社員一人ひとりにスマートフォンを支給したことで、
移動中でもPC を開かずに簡単な作業が行えたり、オンタイムな情報共有ができたりと、
効率的に仕事ができるようになりました。
加藤:
ここ数年、デジタル技術の導入は急速に進んでいます。
それは作業効率を上げるだけでなく、社員の安全を守るためにも使われています。
例えば各地の水力発電所では、VR(仮想現実)を活用した危険予知トレーニングを行っています。
業務上の危険が可視化されることで、安全意識がより明確になります。
栗﨑:
現場での仕事は大変な面もありますが、暮らしを支える大切なインフラにかかわれているという喜びを感じます。
お客様の反応がじかに見える仕事ではないけれど、自分たちの仕事が日本や世界の発展につながっている。
そのやりがいは、全国で働く社員が共通して持っているのではないでしょうか。
これからも縁の下の力持ちでいたいですね。
安藤:
私は「でっかいものづくりに携わりたい」と思いここに入社して、
今、日本最大級のダムにかかわれていることにやりがいを感じます。
ここへつながるトンネルもそうですが、先輩たちがかつてこんな大きなものを作り上げてきたのは、
本当にすごいことだと思うのです。
山奥に突如現れるダムを見ると、こんな奥地によく作ったなあと感動します。
その頑張りを無駄にしないよう、しっかり受け継いでいきたいです。
社員の笑顔のために、会社がしていること
”ACTIONS TO MAKE YOU SMILE”
Check Point①:日々の作業が楽になる「工事写真台帳アプリ」
現場の作業効率化のため、全社員に配布されているスマートフォン。
例えば報告書の作成も、これまでは現場で撮った写真を事務所に持ち帰り、PC に落としてから作る必要がありましたが、今はスマートフォンで写真を撮れば、専用アプリを使って報告書の自動作成が可能に。
現場で仕事が完結できて、社員間での記録の共有もスムーズになりました。
Check Point②:ドローンを駆使して危険な作業のリスクも回避
ダムのコンクリートにひび割れがないかの点検を、以前は高所作業員が担当していましたが、現在はドローンを飛ばして撮影することで遠隔での点検が可能に。
山奥のダムの点検にもドローンを使うなど、社員の労災リスクの軽減にもデジタル技術が貢献しています。
高画質ドローンで撮影した写真はそのまま画像解析にかけられるので、正確性も増し、一石二鳥なのだとか。
Check Point③:地域との共生を大切に見学施設もいっそう充実
ダムと発電所にとって、地域の方の理解は不可欠。
そのため、一般の方に向けた見学施設の充実にも力を入れています。
ダムの歴史を紹介するLEDパネルから、ダムの上で記念写真が撮れるトリックアートのフォトスポットまで、デジタル技術を活用した展示物はさまざま。
地域に根ざす発電所として、地域との共生を大切に考えています。
Photo:NAOKI SHIMODA(公式サイト:http://shimodanaoki.com)
Text:KAORUKO SEYA(インスタグラム:@kaorukoseya)
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「働くって、おもしろい」とは
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この連載は笑顔で働いている会社人を訪ね、それぞれに働くことの価値観をうかがいます。
笑顔の社員が多い会社はきっといい会社だし、笑顔の社員が増えれば、会社はもっとよくなる。
そしていい会社が増えれば、社会は今よりも少しずつよくなっていくはず。
そのすべての起点は「社員の笑顔」。
この特集では、日本全国、いい会社のいい社員の笑顔を集めていきます。
※本企画は東京メトロ駅構内で無料配布するライフスタイルマガジン「メトロミニッツ」で定期連載しています。
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